棘。

2005年3月18日 想いの手。
あたしがあなたを裏切ったのだと、あなたは怒っていました。
あたしが彼を傷つけたのだと、あの人が責め立てました。


好きだという一言は、優しい棘なのだと。



「あんたの優しい嘘のせいで、彼がどれだけ傷ついたか分かる?」


言わないで。


「君があんなに優しくしなければ、こんなに好きにならなかった」


もう言わないで。




泣きたい。

好きだった。
だけどそれは人として。
人として好きな人に「好き」だと言うことはイケナイこと?

でも彼らが傷ついたことは確かで
それでもあたしは想う人がいて。
傷つけるかもしれないと分かっていながら、知らない振りをして話したあたしは最低だ。


「あのね、好きな人がね」


そう言った時のあなたの顔と声は、忘れない。


「うそつき」


嘘つきでもいいよ。
ずっと傍にいるって約束、守れなくてごめんね。
それでも好きなんだ。



だから。



「それでも、僕は待つよ」



あたしのことなんて嫌いになってよ。

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