闇。

2004年11月11日 言の葉。
柔らかなシーツに身体を沈めて、枕元の燭台に蓋をする。
閉められているカーテンを透かして入る、静かな光。
瞼を閉じるとオレンジの光は消えてしまって、見えてくるのは闇だけ。

読みかけの本に栞を挟むことも忘れて。
飲みかけの紅茶を片付けることもしないで。
回していたレコードの針をそっと止めて、ため息をついた。

考えることがたくさんあって、何も考えられない。

天井に向けて伸ばした指先は
何を掴もうというのか。

瞬きを忘れたこの目は
何を見続けているのか。

固く結んだ口は
何を言うまいとしているのか。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索