柔らかなシーツに身体を沈めて、枕元の燭台に蓋をする。
閉められているカーテンを透かして入る、静かな光。
瞼を閉じるとオレンジの光は消えてしまって、見えてくるのは闇だけ。
読みかけの本に栞を挟むことも忘れて。
飲みかけの紅茶を片付けることもしないで。
回していたレコードの針をそっと止めて、ため息をついた。
考えることがたくさんあって、何も考えられない。
天井に向けて伸ばした指先は
何を掴もうというのか。
瞬きを忘れたこの目は
何を見続けているのか。
固く結んだ口は
何を言うまいとしているのか。
閉められているカーテンを透かして入る、静かな光。
瞼を閉じるとオレンジの光は消えてしまって、見えてくるのは闇だけ。
読みかけの本に栞を挟むことも忘れて。
飲みかけの紅茶を片付けることもしないで。
回していたレコードの針をそっと止めて、ため息をついた。
考えることがたくさんあって、何も考えられない。
天井に向けて伸ばした指先は
何を掴もうというのか。
瞬きを忘れたこの目は
何を見続けているのか。
固く結んだ口は
何を言うまいとしているのか。
コメント